К Римлянам 11
1神は、あらかじめ知っておられたその民を、捨てることはされなかった。聖書がエリヤについてなんと言っているか、あなたがたは知らないのか。すなわち、彼はイスラエルを神に訴えてこう言った。 2主よ、彼らはあなたの預言者たちを殺し、あなたの祭壇をこぼち、そして、わたしひとりが取り残されたのに、彼らはわたしのいのちをも求めています」。 3彼に対する御告げはなんであったか、「バアルにひざをかがめなかった七千人を、わたしのために残しておいた」。 4同じように、今の時にも、恵みの選びによって残された者がいる。 5恵みによるのであれば、もはや行いによるのではない。そうでないと、恵みはもはや恵みでなくなるからである。 6追い求めているものを得ないで、ただ選ばれた者が、それを得た。そして、他の者たちはかたくなになった。 8「神は、彼らに鈍い心と、見えない目と、聞えない耳とを与えて、日に及んでいる」と書いてあるとおりである。 9ダビデもまた言っている、彼らの食卓は、彼らのわなとなれ、網となれ、報復となれ。 10彼らの目は、くらんで見えなくなれ、彼らの背は、いつまでも曲っておれ」。 問う、「彼らがつまずいたのは、倒れるためであったのか」。断じてそうではない。かえって、彼らの罪過によって、救が異邦人に及び、それによってイスラエルを奮起させるためである。 11彼らの罪過が世の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となったとすれば、まして彼らが全部救われたなら、どんなにかすばらしいことであろう。 12異邦人に言う。わたし自身は異邦人の使徒なのであるから、わたしの務を光栄とし、 13骨肉を奮起させ、彼らの幾人かを救おうと願っている。 14彼らの捨てられたことが世の和解となったとすれば、彼らの受けいれられることは、死人の中から生き返ることではないか。 15麦粉の初穂がきよければ、そのかたまりもきよい。もし根がきよければ、その枝もきよい。 16枝が切り去られて、野生のオリブであるあなたがそれにつがれ、オリブの根の豊かな養分にあずかっているとすれば、 17枝に対して誇ってはならない。たとえ誇るとしても、あなたが根をささえているのではなく、根があなたをささえているのである。 18枝が切り去られたのは、わたしがつがれるためであった」と言うであろう。 19彼らは不信仰のゆえに切り去られ、あなたは信仰のゆえに立っているのである。高ぶった思いをいだかないで、むしろ恐れなさい。 20神が元木の枝を惜しまなかったとすれば、あなたを惜しむようなことはないであろう。 21神の慈愛と峻厳とを見よ。神の峻厳は倒れた者たちに向けられ、神の慈愛は、もしあなたがその慈愛にとどまっているなら、あなたに向けられる。そうでないと、あなたも切り取られるであろう。 22彼らも、不信仰を続けなければ、つがれるであろう。神には彼らを再びつぐ力がある。 23自然のままの野生のオリブから切り取られ、自然の性質に反して良いオリブにつがれたとすれば、まして、これら自然のままの良い枝は、もっとたやすく、元のオリブにつがれないであろうか。 24兄弟たちよ。あなたがたが知者だと自負することのないために、この奥義を知らないでいてもらいたくない。一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人が全部救われるに至る時までのことであって、 26こうして、イスラエル人は、すべて救われるであろう。すなわち、次のように書いてある、救う者がシオンからきて、不信心を追い払うであろう。 27そして、これが、彼らの罪を除き去る時に、彼らに対して立てるわたしの契約である」。 福音について言えば、彼らは、あなたがたのゆえに、神の敵とされているが、選びについて言えば、父祖たちのゆえに、神に愛せられる者である。 28神の賜物と召しとは、変えられることがない。 29神に不従順であったが、今は彼らの不従順によってあわれみを受けたように、 30彼らも今は不従順になっているが、それは、あなたがたの受けたあわれみによって、彼ら自身も今あわれみを受けるためなのである。 31神はすべての人をあわれむために、すべての人を不従順のなかに閉じ込めたのである。 32深いかな、神の知恵と知識との富は。そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい。 34「だれが、主の心を知っていたか。主の計画にあずかったか。 35また、だれが、まず主に与えて、報いを受けるであろうか」。 万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように、アァメン。 36兄弟たちよ。そういうわけで、神のあわれみによってあなたがたに勧める。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な礼拝である。